粟生間谷にある粟生第二住宅。「地蔵通り」という道にお地蔵さんがあります。
いつも季節の花などが供えられていて、大切にされている様子がうかがえます。
このお地蔵さんについてのお話が『箕面市文化財総合調査報告書Ⅰ/旧萱野地区・旧豊川地区』に掲載されています。
粟生団地の開発で木が伐られ、日光にさらされたお地蔵さんは涼しいところへ行きたいと、ある人の夢に出てきました。そこでお地蔵さんを勝尾寺へ移したのですが、その後完成した団地で何度か不幸なことが起きたので、原因を探るうち、そこにお地蔵さんがいたことがわかりました。
勝尾寺に移したお地蔵さんをみてもらうと、元の場所に帰りたがっているとのこと。そこで立派な祠を建ててお地蔵さんをお祀りすると、何事も起こらなくなったというお話です。
(参考文献:『箕面市文化財総合調査報告書Ⅰ/旧萱野地区・旧豊川地区』箕面市文化財総合調査団・2001年3月)