箕面のお散歩

神社の秋祭り

楠木神社秋祭り箕面のお散歩

10月の第3日曜日。箕面市東部を歩いているとあちこちの神社で御神灯を見かけました。秋祭りのようです。
『箕面市文化財総合調査報告書Ⅰ旧萱野地区・旧豊川地区』で神社の秋祭りについて少し調べてみました。

秋祭りはだいたい10月15日に近い日曜日に行われているようです。
為那都比古神社は10月14日と決まっていて、前日に通りかかると御神灯が見えました。

どこの神社も昔は神輿や太鼓が出て、相撲や芝居、くじや夜店などで賑わっていた様子です。
小野原の春日神社など、現在でも神輿や太鼓で大いに盛り上がる神社もありますが、神輿の担ぎ手や神輿に乗る子どもの数の減少などの理由で、神輿を出すのを隔年にしたり神輿や太鼓が中止になった神社もあるようです。

祭りが近づくと各村では木製の鳥居に5つの御神灯を取り付けた「鳥居提灯」が建てられ、当日は家で飼っている鶏ですき焼きをしたり生節の押し寿司などのご馳走をして楽しんだそうです。
「モチマツリ」や「ゼンザイマツリ」などとも呼ばれ、各家庭では餅をついたり赤飯を炊いたり、ぜんざいを作ったりしたようです。

五字(ごじ)神社秋祭り

五字(ごじ)神社

楠木神社秋祭り

楠木神社

為那都比古神社の秋祭りは萱野村(稲、芝、萱野、西宿、今宮、白島、坊島、如意谷、外院、石丸)全体で参加し、その翌日15日は村や小学校の運動会と決まっていたようです。

粟生外院地区は昔は粟生村(新家、外院、中村、河合、奥、山ノ口)の鎮守・素戔嗚尊神社の祭りに参加していたそうですが、遠方であったため宮座を脱退し五字ごじ神社だけの祭りになったようです。

五字(ごじ)神社秋祭り

五字(ごじ)神社

御神灯とともに取り付けられた幕に入っている紋が、粟生間谷の五字ごあざ神社は徳川家の紋に似た葵紋、楠木神社と粟生外院の五字ごじ神社は織田家の紋に似た木瓜紋でしたが、その理由についてはよくわかりませんでした。

五字(ごあざ)神社秋祭り

五字(ごあざ)神社

何かの跡だと思っていたのはこの鳥居提灯(?)を立てるためのものだったようです。

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