2020年7月4日、箕面市勝尾寺園地で行われた「箕面ホタルを守る会」の小型ヒメボタル観察会に行きました。
小型ヒメボタルという種類のホタルをご存じでしょうか。
小型ヒメボタルは、川でよく見るゲンジボタルなどと違って陸で生活する陸生のホタルで、7月上旬に杉林や雑木林などで見られるようです。
小型ヒメボタルの見た目の特徴は大きさと光り方です。
サイズはお米粒より少し大きいくらいで、ゲンジボタル > ヘイケボタル > ヒメボタル > 小型ヒメボタルの順番で小さくなっていきます。
見られる時期は7月上旬。
光り方はとても短い間隔で、チカチカとフラッシュするように光ります。
よく知られているゲンジボタルは約2秒に1回、ふわーふわーという様子でやや緑色に近い黄色の発光を繰り返します。
小型ヒメボタルは約0.5秒に1回、チカチカチカチカ…という様子で明るい黄色の発光を繰り返します。オスもメスも光りますが飛べるのはオスだけだそうです。
その光り方は「クリスマスのイルミネーション」に例えられ、実際に見て全くその通りだと思いました。
スタッフの方が見せてくださった写真もまるでイルミネーションのようできれいでした。
観察会の説明では、観測データによると小型ヒメボタルは深夜に多く見られるとのことでしたが、この日は20時過ぎてからあちこちの地点で出始め、観察会前半終了の21時頃には既にたくさんの小型ヒメボタルを見ることができました。
早い時間帯に多数観測できたのはとてもラッキーだとスタッフの方がおっしゃっていました。観察会後半はもっと素敵な光景であったかもしれません。
下の写真はイメージ画像ですが、小さな光が森の中をチカチカと飛びまわる様子はなかなか見られるものではないと思います。とても感激いたしました。
ついでにヘイケボタルについても訊ねてみました。
ヘイケボタルはゲンジボタルと同じ水生で、光り方はヒメボタルにやや近いそうです(約1秒に1回の発光)。でもほとんど見られないとおっしゃっていました。
田んぼについて教えてくださったNPO花とみどりの方も、田んぼの圃場整備・コンクリート水路・農薬の種類などが影響し箕面でもヘイケボタルが急激に減ったとおっしゃっていました。
ヘイケボタルが観測できるのは6~8月。箕面でも見られる地点がいくつかあるようです。
箕面市のホタルについての情報は「箕面ホタルを守る会」ホームページで詳しく知ることができます。