(この記事は2019/08/05公開したものを加筆修正して2023/09/07再投稿しています)
以前テッポウユリとして投稿しましたが、テッポウユリではなくタカサゴユリかシンテッポウユリでした。
ユリ科ユリ属。暑くなってくるとたくさんのつぼみが出てきます。
在来種のテッポウユリと、よく似た台湾原産のタカサゴユリ。「お花外側に薄紫色の筋が入っているとタカサゴユリ」という見分け方を聞いたり見たりしましたが、交雑や変異もあって決め手にはならないようです。
違いを調べていくと、テッポウユリの葉は笹のように幅があり花期は初夏~夏くらい、タカサゴユリの葉はとても細く花期は夏~晩夏、という特徴がありました。
先に咲くのがテッポウユリのようですが、両方ないと「先に咲いた」かどうかわかりません。暑くなりはじめる頃、いつもの場所でつぼみをぶら下げているお花は、どれも葉が細かったのです。
牧野富太郎植物記にテッポウユリのスケッチがありますが、葉の付け根の幅は広く先に向かって細くなり、笹のような葉脈(平行脈)が描かれています。
葉に注目すると、いつも見るテッポウユリと思っているお花は全て、タカサゴユリかもしれません。
タカサゴユリと大変よく似た「シンテッポウユリ」というお花があることを知りました。シンテッポウユリはテッポウユリとタカサゴユリを交配して作られた園芸種だそうで、見分けが困難なのだそうです。