箕面で語り継がれてきた民話のご紹介です。
粟生新家にある墓地に「守り隠れさん」と呼ばれる石仏があると本で読んだので見に行ってきました。
その石仏にまつわるお話です。
江戸時代。重い年貢に苦しむ農民たちの年貢を減らしてもらおうと、庄屋の市郎兵衛はたびたび訴えますが聞き入れてもらえません。ついに一揆を企てますが密告者があり、役人たちに襲われてしまいます。
子守りとして働いていた少女は市郎兵衛の子供を背負って裏山に逃げ隠れますが、捕手に見つかり子供もろとも切り殺されてしまいました。
村人たちは阿弥陀如来像を刻み、この少女と子供を弔ったと伝えられ、それがこの石仏「守り隠れさん」なのだそうです。
参考文献
『箕面むかしむかし』熊野禮助編-昔がたり-第一集・1969年4月
『わたしたちのまち箕面』箕面市教育委員会・2019年度