子ども達の将棋感想文

今回は当クラブで将棋を始めた子ども達に書いてもらった、将棋の感想文を掲載したい

・6年 

「将棋をやり、考える力がふえ、先を読む力もできてきた気がする。いろいろな人とやっていろいろな事を学んだり、いろいろな人と話をしてとても楽しく、とても勉強になる」

・4年

「将棋を始めて集中力とか長考などができるようになった。あと、みんなとコミュニケーションなどとれてよかったなぁと思った」

私自身の体力の問題を考えるといつまで続けることができるのかわからないが、このような感想をもらえる度、できるところまでは続けていきたいと思いを新たにする

なお、当ブログについては一旦ここまでを1つの区切りとしたい

最後に私の人生のモットーについて

「やる気、根気、負けん気 継続は力なり」

席主:安田 稔

将棋における萌(きざし)とは

プロやセミプロの対局を見ていると、基礎となる手筋(テクニック)の上にある、「展開の読み・萌(きざし)」に気づき、対応する力が重要だと感じる 今回はその萌(きざし)をどのようにして得る事ができるのかのポイントをまとめたい。

1.将棋に向かう意欲を高める(将棋は工夫により楽しくできる)

2.集中力を高め、駒の動きと自分の思考を一体化させる(一手違いで形勢は動く)

3.どの局面でも玉を詰め・守る方法を常に考える(目先の駒のやり取りに囚われない)

4.展開を切り開く駒の活用法を考える(坂田三吉翁の言う銀の活かし方)

5.別の危険やチャンスがないかを必ず考える(長考で良い。 数息感で大きく呼吸しリラックス)

私は子ども達に、この萌(きざし)を得れる大人になって欲しいと願っている。

将棋における積み重ねとは

今回は子供たちが将棋が強くなるために積み重ねるべきポイントを当クラブの席主としてまとめたい

1. あと一手で詰めるところまでいい加減に指さずしっかりと深く徹底的に考え抜くこと

2. 追い詰められても粘り強く耐え、あきらめずに逃げ道を考えること

3. 駒の特性や特徴を理解し、各局面で活用すること 特に桂馬と香車を持ち駒とすると終盤に有効

4. 相手の迷いを誘う指し方ができるようになること 焦点となるのは歩

5. 対局中、高い集中力を保持するための方法を確立すること 禅でも使われる呼吸を数える数息観を推奨 

子ども達と将棋③

私が「問題解決学習」として将棋を見つめている理由は以下の5点

1.集中力の向上 

2.他者理解力の向上

3.忍耐力の向上

4.記憶力の向上

5.和解力の向上

それぞれの局面に集中し、相手の駒の動きにどのような意図があるのか、相手の立場に立って予測し、その対策を考える

苦しい局面でも次の最善の一手を粘り強く考え

駒の配置など、盤面の映像記憶を繰り返すことで記憶力を向上させ

最後は勝っても負けても、お互いを認め合って和やかなコミュニケーションができるようになる

将棋は子どもの成長・学習にとって非常に効果のあるものだと思う

子ども達と将棋②

地域情報誌「みーの」や、タッキー816にも取り上げていただいた当クラブの活動

当初は公民館からのスタートだったが、何回も方針転換を迫られるなど、ここまでの道のりは決して平坦なものではなかった

目の前の子ども達の喜ぶ姿見たさではあるが、度々の方針展開に戸惑われた方もいると思う

東生涯学習センターが指定管理者の方々の運営となり、利用者がスムーズに施設を利用できように配慮いただけたことが、当クラブが発展できた大きなきっかけだった

現在は東生涯学習センター・西南生涯学習センター・みのお市民活動センターの3か所で、55名の子ども達、サポートいただけるボランティアの方々と一緒に将棋を楽しむことができている

将棋は伝統文化で長い歴史がある

クラブのモットーは「将棋は楽しむためにある」を掲げているが、元小学校教員である私は実のところ「問題解決学習」としても将棋を見つめている

子ども達と将棋①

北の空に山並みが見え、山のすそ野に住宅群の見える箕面の彩都の景色

この場所は公共施設箕面市立東生涯学習センター茶室

パチンパチンと将棋の駒の音が聞こえる

対局しているのは小学生、就学前の子ども達

私は長い間、小学校の教師をしてきた老人

昔を思い出したかのように子ども達と対峙している

対局をして負けた子は悔しさを表に見せる

涙をためて負けのくやしさをこらえ強くなる子どもたち

私は彩都の風景を窓越しに見ながら、彩都将棋クラブに取り組んで本当に良かったと思っている

このブログ 「席主のひとりごと」では、日々の活動の様子や、席主の想い、これまでの経緯などを少しずつ、自由に綴っていきます。不定期更新ですがどうぞゆっくり気長にお付き合いください。